何だお前、そんな目で俺を見るな。 まるで哀れむかのような、寂しげな微笑で俺を見るんじゃない。 俺は決して哀れなんかじゃない、決して。 破壊衝動に駆られ、そのままに行動してきた俺だが、あぁ。 なんなんだよ、その軟弱な男は。 なんなんだよ、お前は。 泣くな泣くな、泣くなよ鬱陶しい。 何だってお前はその男の一つ一つの行動で涙するんだ。 辛いなら止めればいい。 そうだ、止めてしまえ、コレは命令だぞ。 俺はエリートサイヤ人の王子様なんだぞ、俺の命令は。 絶対だ。だから、止めろ。止めろ止めろやめろやややややy・・・・・。 なんなんだよ、俺は。 あぁ、あのナメック星の笑顔を。 ―――――― ブルマは、ある夜、重力室の様子をみるために廊下を歩いていた所、ベジータに止められた。 両手首をつかまれ、壁に叩きつけられて。 彼女は最初、恐怖で口が利けなかったが。 「おい、この後、俺の部屋に来い。 否定の言葉は聞かん。一時間たっても来ないならこちらから行くぞ。 お前は、俺に身体を与えろ。その代わり俺は・・・・・・」 次の言葉で、驚きで口が利けなかった。 「心を、くれてやる。欲しけりゃな」 ぱっと、離れた手を、手の痕を。 ブルマは眺め、さすった。 「あいつ・・・・」 ―――――― ふん、15分で来やがった。 |