その言葉を発したのは、ただの脅しだった。

もとより、俺は彼らに信頼されていないし、それどころかただの足手まといとして煙たがられていた。

だけど、だけどさ。

今回は俺だって少し役に立ったし、カカロットにダメージを与えたし。
緑のやつの腕ももいでやったし。

強かったんだぜ?
俺。
頑張ったんだぜ?
もう少しで地球を破壊できたんだ。

本当だぞ?
だって、あいつ等ボロボロだったし。

まぁ、最後には結局やられちまったけどよ。
胸にでっかい穴あけられちまった。

自慢だったんだぜ、俺の胸板。
イモムシみたいに地べたに倒れてるしかないのが悔しくてさ。
だから、言ったんだよ。

もしかしたら、俺が頑張ったの聞いてくれて。
見直してくれたかも、て。

だって、一応。
仲間じゃん?俺ら。

別に、本当に叶えてくれるなんてこれっぽっちも思ってなかったし。
だけど、悔しくて悔しくて。

やけくそになって言ってみればさ。

俺の願いを叶えてくれるかもなぁ、なんて思っちゃったわけ。

「俺も、ドラゴンボールで生き返らせてもらおうかな・・・」

視界、暗転。

バッカみてぇ。


end