彼と全く同じ顔の彼女が、娘を連れてやって来た。

彼にはどうやって彼女がこの場所を探り当てたのかは判らなかったが、
彼女は双子の勘だと答えて快活に笑った。

彼は彼女の答えに呆れたが、いかんせん長い付き合いなのでさして驚く様子も見せずに肩をすくめた。
が、彼女の抱えていた小さい物体にはその切れ長の青い目を目いっぱい広げて驚いた。

あんたが表情見せるなんて、珍しいねぇ

と。
彼女は母親の笑みで笑った。

彼には相手が誰だか直ぐにわかった。
目が、いつぞや彼ら双子に話しかけてきた男にそっくりだし、何より娘には鼻が無い。

彼女は、彼に柔らかく微笑みながら、娘を預けた。

おい、と彼はうろたえたが、彼女がぐいぐいと娘を押し付けてくるので仕方なく抱きとめた。
柔らかな感触に、彼は困惑した。

「・・・無垢だろう?」

彼女は一瞬悲しそうな顔を浮かべた。
が、彼が穏やかに微笑んでいる様子を見て、言った。

こくり、と頷いた彼は、
この自分の腕で幸せそうに寝息を立てている娘の成長する様を。
見届けてやってもいいと思った。

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GT?超17号?
何それ、知らない。